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2009年10月17日 (土) | Edit |
中原一也さんといえば・・・・・

極道シリーズが浮かびます。極道と仕立て屋さんのあの話です。
極道はスーツがお好き (アズ・ノベルズ)極道はスーツがお好き (アズ・ノベルズ)
(2006/03/01)
中原 一也

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今、続編を書いていらっしゃるそうなので、来年あたりかな・・・と楽しみであります。

さて、BL専門書店に行きましたら、この本(あばずれ)が
「店長のお薦め」みたいな手作りのポップで飾られてました。
5月発売の本なのに、この時期にプッシュして来るとは・・・・
本当にお薦めなのか、それとも
在庫部数が多いからなのか・・・ちょっと疑い深いヒカルです。
が・・・・・過去の実績から見るとこのお店の「お薦め」にハズレが無かった。
ゆえに『買い』です。

ライトなコメディー 
最初は包帯フェチな話か?と思ったのですが、これが、そこそこなかなか楽しんで読めた。

あばずれ (ビーボーイノベルズ)あばずれ (ビーボーイノベルズ)
(2009/05)
中原 一也

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STORY

生傷の絶えない陸は、金を巻き上げるために弁護士・上月をカモに選ぶ。いつもの手管で躰を餌に、焦らして上手く金を引き出すつもりが、勝手が違ってイラつくハメに。そんな陸に上月はあくまでも紳士的な態度で接し、気づけば狡猾かつ優雅に組み敷かれ逆に美味しくいただかれてしまう!!心に反して先走る躰は、高貴な獣に喰らいつくされる被虐的な快楽に乱れ溺れるが、素直になれず…。したたか王子様×あばずれ子羊のガチンコラブバトル。


したたか王子様×あばずれ子羊のガチンコラブバトル
凄いな、これだけで、全部分かってしまうような気がする・・・・。

ネタバレ率92%で、おKの方は続きからお願いします。
hon.gif
惣流陸は細身で外見が良く人目を惹く男である。
それに加え傷だらけで、その日も左眼に眼帯、唇の横は青痣とかさぶた、突き指した右手の中指と痛めた手首には包帯が巻かれ、人々の視線を集めている。

二ヶ月ほど前から電車で乗り合わせてるスーツ姿の27~8歳の男。
自己管理が出来てる躰で長身と品のある容姿・・・・
彼は明らかに陸を興味深く見ている。

『貢がせてやるから、喰いつけよ』

自分を見てる男と視線が合うと
いかにも事情を抱えているという外見と態度で誘い込む。

電車を降りてフラフラとした足取りで歩きおもむろにしゃがむと・・・・

「君!大丈夫かい?」

男は紳士的な態度で
陸は儚げな青年を演じて

男はいつも傷だらけな陸が気になっていた。

「父に殴られて・・」

陸を介抱する男は『上月要』と名のり、弁護士で陸に名刺を渡し、力になるから・・と。


DVの被害者であるよう匂わせているが、陸の家族の実態は・・・・。

家に帰ると陸は9人家族の長男だ。
23歳の桜という姉、19歳の陸、16歳で高校2年生の男女双子の空と桃子。そこから下は異母兄弟で11歳の大地、5歳の太陽、4歳の月、3歳の楓
陸の母は病死しているが、その後、親父のつき合う女は子供と離婚届を置いて他の男に走るようなやつばかり・・。

貧乏子沢山の家だ。

それなのに、家に帰ると更に知らない子が増えている。

「山内さんの努くん、努の母ちゃん、男と駆け落ちしていなくなった。父ちゃんはヘイの中だ。だから家でご飯食べる事になった。」

貧乏子沢山の家なのに、そんな子供を放り出す事は出来ない。
例え惣流家の台所は逼迫していても。

「にーちゃん、腹減った」「「おにーちゃん修学旅行の積立金明日までだ」
「にーちゃん、にーちゃん」
阿鼻叫喚の中、空が逆カツアゲしてヤンキーぼこぼこにした・・と警察から電話が。

警備会社で働く父に向かって
「てめぇ、いたのか。警察に空を取りに行って来い」
「父親に向かって『てめぇ』とはなんだぁ!!」

バトル開始である。
これが、陸の生傷の原因。DVではなく対等な勝負なのだ。

弟たちは冷静にちゃぶ台を片づける。

ももひき姿で暴れる親父に華麗な技が飛び交う。
最後には相手の精神的ダメージを追わせる接吻技!
ひげ面親父にされてはたまらない(汗)

「俺に勝てると思うな。俺は子供達を愛してるからちゅーぐらい出来るぞ。ちなみにお前のファーストキスの相手は俺だ。」

この父は大変な子煩悩である。


渡された名刺に連絡をして一週間後に上月と会う約束をした。

「また、お父さんに殴られたのかい?」

上月を貢がせて生活費の足しにしようと目論む。
幸薄き美少年を演じ心の中では貧乏人のひがみでいっぱいだ。

これまでも陸は下心のある男たちから金を出させていた。
上月もアイツらと同じだ・・・と思っていたのだが何故かいつもと勝手が違う。

余裕があるのだ。

欲望の片鱗も計算も何も見えて来ない上月は陸にとって得たいの知れない相手だった。



幸薄き美少年役は長くは続かなかった。

空が拾って来た子猫はつぶらな瞳で殺人的に可愛い。
イメージ
子猫1
でも惣流家には金が無い。

懇意(弱みを握ってる)にしてる動物病院に行き、避妊手術を無料で引き受けるよう脅かし承諾させた所に上月が現れた。実は、この医者と上月は友人関係だったらしい。

「上月っ、助けてくれ。この人たちなんだよ、この前話してた、僕をよく脅迫する人たちだよっ兄弟で餌やら、避妊手術やら、予防接種やらたかりに来るんだ。」

「ああ、子沢山の家のこと?じゃあ、極悪人の長男っていうのは・・・・・」

完全にバレた。

ジタバタしても始まらない。

だが意外な事に上月はこの付き合いをやめないと言う。

「一目惚れなんだ」

「お、俺はあんたの金目当てなんだけど?」

「それなら、僕も都合がいい。下心があるから、おあいこってこと。薄幸の美少年よりも触れようとしただけで刃向かってくる君の方がスリリングで魅力的だ・・・。僕をたらし込んで金を巻き上げたいなら、そうすればいい。僕は君を口説いて落とすから。」

アホかこいつは・・・・
混乱しながらも上月のペースに巻き込まれてなるものかと、幻滅させてやると心の中で誓う。

上月とデートの日、
陸はやんちゃな兄弟と小さな居候を連れてやって来た。
ファミレスでたかってやるのだ。
ヨダレやチョコの手で汚い子供達を上月は世話をし、食事が終わる頃には
「上月のお兄ちゃんはいい人だ」と完全に陸の敗北である。

「僕は嫌われるために取った行動で人を判断しない」・・と一瞬で唇が奪われる

次に陸が上月の家に行く事を約束させられる。

そこで陸は上月の家族に嫌われようとするのだが、
父からはハグされるし母や妹はぽわわんとしてお花畑にいるようで、
すっかり毒気を抜かれてしまった。
上月家に泊まることになり、そこで上月が
「僕とイケナイ遊びをやってみても平気だよね」と欲情して迫ってくる。

そのイケナイ遊びが頭から離れなくて陸を悩ます。

陸は結論を出した。上月とはきっぱり縁を切ろう。

上月の妹を連れだし夜遅くまで振り回す。
妹を大事にしている上月だ。陸はそれを利用して上月から嫌われようとした。

「君にはがっかりした。」

冷ややかな視線で去って行った上月の事がこんなにも好きになっていた自分に驚く。


空が学校で問題を起こした時、本当は上月を頼りたかったが、上月の妹を連れ回し軽蔑されてる身だ。今さらである。
陸は空を連れて怪我をさせた子供の家に謝罪に行く。
相手の親は陸達家族の事をさんざんコケにし堪忍袋が切れかかりそうな時
上月が弁護士だと名乗って助けに来る。巧みな話術で和解させ無事解決。

陸はそのまま上月のマンションにお持ち帰りされた。

陸が妹を連れだした件を追求され、上月に謝罪されてしまう。
上月は妹から『こんなことをしてるのにどうして優しいんだろう・・・・』と思った事を聞かされ
その理由を上月は考えた。

「君を信じなくてごめんよ。」

上月は大人だ。
自分の非を認め、謝罪する事ができる。簡単な事だが陸にはできない。
好きになった相手ならなおさらだ。

「どうして君があんな芝居を打ったのか
イケナイ遊びを忘れられないんじゃないのかい?」

じわじわと外堀から追いつめられていく。

まだ19なのに、一生懸命家族を守ろうとする君が好きだよ。
どんなに汚い真似をしても手に入れたい。
意地っ張りで、悪人になりきれない君が大好きだ。
心も躰も、全部欲しい

陸は観念してもう、どうにでもなれ、と心の中で呟き獣のように愛し合う。

それから数日

上月は陸の父に「お父さん、陸君を僕にください」と極上の吟醸酒で懐柔する。

正月休みには上月家の人間が惣流家にやって来て意気投合だ。

それから五日

上月の婚約者だと名乗る筧里美という女が陸を尋ねてきた。
突然現れた恋敵

陸はこの恋敵を利用して上月から逃れようとまたもや算段するが
ストーカーのように追い掛けてくる里美が車にひかれてしまい責任を感じてしまう。

周りの人間を傷つけてまで、俺たちは続けていいのか?

そう言って陸と上月は別れる事に。

三月の半ば、里美が突然やって来て、帝国ホテルで上月が見合い中だと告げる。
ホテルに連れて来られたが

見合いは上月の意思なのだから身を引いてやるのも愛情だ・・・・。だが
里美は「そんなしおらしいことを言うなんて、笑えるわ」と陸の気持ちを奮い立たせようとする。

物わかりのいいふりをしてるだけで。本当は素直になれない未練タラタラだ。

上月が陸を見つけて

お見合い相手の前で舌を入れるような濃厚キスをする。

「僕は陸を諦めない」その言葉に陸は観念した。

里美も上月の事を諦めない宣言してます。

家族のバトルとか上月家と惣流家の交流とか、脇役がとにかく楽しいンです。
物語りも展開が早くてすごく動いてて、ぐいぐい読めて行く感じです。

陸は自らを「あばずれ」と称しておりますが、全然それらしく無いです。
そんな風に自分を見せてるだけで、実は純粋な青年ですね。

陸の事を自分のモノにしようと計算してる上月の方は、かなりイケナイ大人です。
上月のような大人に、こんなに一生懸命「好き」を向けられたら、敵いませんよ。

読んでて、とても楽しかった作品です。
どーして、この本が発売された時にノーマークだったのかな????

どーも、このタイトル「あばずれ」がヒカルにはピンと来なかったようです。
もっと違うタイトルだったら、吸い寄せられていたような気もする。

タイトルで、中身の印象を計ってしまう所があるので、
面白い本を素通りしたら悔しいなーと思いました。

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