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2009年11月15日 (日) | Edit |
最近の剛しいらさんの作品は切り口が新鮮で
ベテランの気迫を感じます。

手にとる本が、これでもか、これでもか・・と
あらゆる視点から、読ませてくれる。

頭の中の引き出しが豊富な作家さんですね。

さて、「優しい罠」とは、いったいどんな罠なのか・・・・・・


優しい罠 (クロスノベルス)優しい罠 (クロスノベルス)
(2009/11)
剛 しいら

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STORY

私以外の男に犯されるくらいなら、君にくれてやろう。一人気ままに暮らす大学教授・葛城は、ある日血の繋がらない甥の美乃理と同居することになる。己の性癖に悩む青年が送ってくる熱い視線。その意味に気づきながらも、葛城は決して彼を抱こうとはしなかった。そんな生活に入り込んできたのは、かつての教え子・海棠。若い二人を見て、葛城はある罠を思いつく。性的に無垢な美乃理は、男達によって淫らに開花させられて。

帯文

どんなに愛しても、結ばれることは決してない。
愚者の作った、三角形の甘い罠


最近、なぜか、小説もコミックも手に取ると
オジサン登場率が高くなっているような
気がする。

オヤジも悪くない・・・と思うあたり・・・・自分も変化しつつあるのかも・・・・・

ま、面白いものは、面白いからね。

では、いつものごとく
ネタバレOKな方だけ GO !
妄想おじさんのお話なのか・・・・・?

主人公、葛城は自らを「十分に魅力的な男」と称じてるが年齢はもうすぐ50歳

きっと50歳間近でも、自己管理がされてる素敵なおじ様なのだと思います。

両親はすでに他界してる。
世田谷の一等地で
梅の木がある庭付の戸建てに一人優雅に暮らす葛城は
大学教授を職として死ぬまで食うに困らない財力がある。

たった一人の肉親である妹が再婚した事により相手の連れ子である
甥が葛城の家に住む事になった。

美乃理は大学生で美しい青年

彼は、ファザコンで、父と似た雰囲気のある葛城に抱かれてみたいと思うようになる。

葛城も長年独身なのは、ゲイであり美乃理は抱いても良いと思う対象だ。

年の差や美乃理が甥であるという事は気にならない。

でも、、葛城は美乃理を抱かない。抱くことが出来ない身体だった。

葛城は5年前につきあっていた男と別れ話になった時
性器を斬りつけられその機能を失っていた。


美乃理が同居する事になった時、教え子の海棠も家に訪問するようになった。
美乃理は葛城と二人きりの時間を過ごしたかったのだが、
葛城は海棠の訪問を歓迎し、いつしか
3人で過ごす事が多くなった。

葛城は自分の変わりに海棠に美乃理を抱かせようと、罠をしかける。

美乃理が海棠の方を向くように、
ノンケの海棠は美乃理が抱けるように
意識させレクチャーしていく。

海棠が美乃理を抱き、二人は結ばれて幸せになる・・・・・

自分の体では美乃理を愛せない・・・分かっている事なのに
そんな二人に葛城は嫉妬を覚えてしまう。

二人を見る事で葛城は自分の中の寂しさと向き合う

そこへ葛城の体を傷つけた但馬が5年前の事を謝罪しに尋ねてくる。
5年間、己の罪で苦しんでいたという但馬を葛城は
「苦しんだなら、それでいい。人生で5年は貴重だと」許す。

今でも葛城の事を愛してるという但馬
愛は性欲のなせる幻想。性欲がなくなった今、葛城には誰も愛せない
だが誰かに側にいて欲しかった。

『人を愛するのは下手だが、愛されるのは得意だ』というが葛城の美学だ。

だから葛城は但馬を受け入れてしまえる。

美乃理は海棠を手に入れているのに葛城の事も欲しいと思っている。
但馬を受け入れる葛城を理解出来ず複雑な心境だ。



かなり端折ってますが、こんな流れのお話です。

美乃理を抱く海棠を見て
失った性機能を脳内で高める葛城・・・という設定なのか?と
思いましたが、違いました。

これは美乃理と海棠の物語で葛城は脇役という事らしいのですが
私には葛城メインじゃないのか?と思いますが・・・・?

年齢を重ねたいい男の孤独を描いてる作品に感じます。
後書きにによりますと
年齢を重ねる事と老いる事は違うと剛先生は述べてます。
老いは若くても身に付くが、
上手に年齢を重ねる事は簡単ではないと。

素敵なおじ様とは、そういう積み重ねがあってこその存在なのですね。


コミコミで購入すると特典小冊子が付いて来ます。
優しい罠20091115013741

自分の美学やライフスタイルを守り静かに暮らしていた葛城なのですが
そこへ美乃理や海棠、最後には但馬までやって来て
葛城の家なのに葛城そっちのけでリフォームの話をしてる所が楽しいです。

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