FC2ブログ
--年--月--日 (--) | Edit |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009年07月13日 (月) | Edit |
夏です!夏といえば、ホラー  

霊を見る体質では無いと思うのですが、時々、
ぞわっ・・・・と感じる事があります。

でも・・・・一度だけ奇妙な体験があります。
私一人だけの体験ではなく数人が見たソレは、いまだに何だったのか・・・・・・

という事で、今回は剛しいらさんの「獣となりても」デス

吸血鬼や狼伯爵やら、いろいろ書かれて来ました剛しいらさんですが、

今回は

ゾンビ!

ゾンビ



ゾンビですよ!!ゾンビ ボーイズ ラブ ・・・・・
ついにここまで来たか?

【著者】 剛しいら 【イラスト】 北沢きょう
獣となりても (リンクスロマンス)獣となりても (リンクスロマンス)
(2009/06)
剛 しいら

商品詳細を見る


STORY

天使のような美貌とは裏腹に、恐ろしいまでに権力への野望を抱くイリア。皇太子を籠絡したイリアは、死者を蘇らせて創った禁断の兵器・人獣の強大な力を利用して軍部を掌握し、隣国への侵攻を推し進めた。戦いの最中、敵国の皇子である羽秀を手に入れ、人獣として蘇らせるが、獣に堕ちたはずの彼はなぜか自我を失わない。なおも崇高な魂を感じさせる羽秀を服従させるため、イリアはその強靭な肉体を鞭打ち、歪んだ欲望のまま己の快楽に奉仕させるが…。


帯文

美しい獣・・・
私を犯してくれ

美貌の少佐イリアは、敵国の皇子を人獣として蘇らせ、
鞭と快楽で絶対的服従を強いるが・・・。気高くも哀しい獣愛!


正直申しますと、STORYも帯紹介文も 半分NGです。
2組のカップルがいるのですが書かれていない部分がとても重要です。
この紹介文では全体を把握出来ない。
この紹介文だけで、通り過ぎてしまうには
あまりにも惜しいと感じます。
SMチックで切なくてアンハッピーな部分もあります。
でも・・・・・・読ませてくれる、何かを感じたので、感想に挑戦します。


さらさらとネタバレ進行中
 興味と好奇心とゾンビプレイOKの方 どうぞ、いらしてぇ~
      nusumigui.gif なんか喰ってる?
文明が熟し貴族が背徳に酔い痴れる時代のこと
二つの国があります。

建国2千年の世界一科学力を誇る「ミラン」

建国4千年の医療技術が世界一で資源が豊富の「秦安」

たった一人の詮ない野望を抱いた男がこの二つの国を戦乱に巻き込みます。



ミラン

銀色の透けるような髪と紫の瞳、天界の女神のように整った美貌の
イリア・ルシアンは
娼館の主べネット・ルシアンとエドガー・オードマン公爵の間に生まれたとされる庶子だった。

母べネットの教育とは肉体の価値を認めて上手く利用すること。

10才にならない子どもにディルドを玩具代わりに与え口腔を鍛えさせ、実践と称して我が子かも知れないイリアに手を出したオードマン公爵のものをべネットの見てる前でしゃぶらせた。

この母は、裏で公爵の本妻に刺客を向け
お茶に微量の毒をしこませ病に伏せさせると、
公爵の長男と関係しアヘン漬けにしている。
さらに娼館の主という立場から、
貴族の恥ずかしい弱みを知り尽くしている厄介な存在である。

イリアは17才にして、この世には2種類の人間しかいないと学んだ。
高貴な身分でも獣のように愚かな者と
獣のような境遇でも高貴な魂を失わない者

それ以外は特別な存在で神だ。

娼婦の子として生まれながら、イリアは「神」にもなれると信じていた。

建国祭の前日
イリアは男色家の皇太子「イヴァン」に取り入りイヴァンのお気に入りの若い貴族、軍人、芸術家がたむろしてるカルデナン離宮に招かれた。

イヴァンは皇太子の身分にありながら、快楽に溺れ、面倒から逃げてる自信が無く気の小さな男だが
イリアの美しい肉体を貪らせるのに最も相応しいのが将来この国の最高権力者となるイヴァンだった。

イヴァンの寵愛を得る事に成功したイリアは離宮を散歩中、以前、イヴァンの寵愛を受けてた男から
発砲される。その時、身辺の警護を兼ねていたボルゾイ犬のミンデがイリアを守って銃弾の前に倒れた。発砲して来た男はイリアの小銃で死亡したが、イリアはミンデの死を悲しみ、駆けつけたイヴァンに連れられてある研究所へ


そこでは神をも裏切る研究が行われていた。
死んだ生き物から全く別の生き物を作る研究

蘇ったものは、以前と同じ性質にならず、凶暴化し知能も衰える。
だが、多少の傷では死なない体になる。

ハザウェイ博士からそう説明されて、
すでに息絶えてる犬の体に大量の薬剤を注入し、電極棒が差し込まれ放電が貫くと
ミンデの体が跳ね、腹がゆっくり上下するのを眼前で見せられた。

最新の科学力を見せられ、いずれは、「死なない兵の軍団」が作れる
そう思ったイリアの野望は歩き出す。


それから・・・・・5年

イヴァンの父が崩御しイヴァンは国王となった。

戴冠式の後、即位したイヴァンは世継ぎを作るために政略結婚をする。
長年愛人だったイリアには手切れ金代わりに
特殊化学研究所所長と陸軍特殊部隊大尉の地位を与えた。

この時のイリアの野望は王族の一味を追い出し共和国として
自分が最初の国家元首になることだった。

さらに・・・・・・5年

ミランは泰安へ侵攻を開始した。戦争である。


泰安

李瑛蓮は第六皇子の羽秀と愛し合う仲だった。
羽秀の兄が即位する日にミランは空爆して来た。

両国は和平条約が締結されていたが息子の代になってそれは無効とされた。

瑛蓮は羽秀と共に戦地で戦いたかったが羽秀は危険な場所に連れて行けないと言う。

だが瑛蓮は医療部隊として常に側にいる事を決意した。

戦況は日々激化し、瑛蓮も医療兵として寝る間を惜しんで治療に当たった。

この時「ミランは敵国の遺体まで盗む」という噂が兵の間で広まっていた。

瑛蓮をこの戦地から遠ざけようと羽秀は瑛蓮に怪我人を移送する責任者として任命してる時
攻撃から戻ったのか小隊が近づいて来て
瑛蓮は「怪我人はいますか」と話かけると
側にいた兵が叫んだ。

「そこにいるのは、白伍長です。

白伍長は、先日、戦死いたしましたーーーーー!」

その叫びと同時に小隊が銃を構えなんの躊躇いもなく瑛蓮を撃つ。

咄嗟に瑛蓮に覆い被さった羽秀の体にさらに弾丸が撃ち込まれ二人の体は同時に倒れた。

白伍長の小隊は撃たれても、倒れる事なく次々と同国民を撃ち殺す。

羽秀・・・・と呼んでみたが、羽秀はもう絶命していて、瑛蓮は羽秀に抱かれて死ねる幸福を感じていた。

だが・・・・・・・・
残酷にも、瑛蓮は生き延びてしまう。

羽秀の指揮していた中隊は壊滅状態になりミラン軍が遺体を奪って行った。


心の痛みにさいなまれてる時、羽秀の兄である新帝「黎秀」が尋ねて来た。

あの気高く聡明だった皇子が人獣に変えられおぞましく動き回ってる事を知らされる。

「我が、弟、羽秀を討て。自害は許さぬ。どんな痛みにも耐えて羽秀を討て」

瑛蓮に新帝より勅命が与えられた。

羽秀を愛してるなら平安を与えるべきだ。
瑛蓮は勅命を叶えるために愛した男を殺さなければならない。

再びミラン

アーロン・ミシュレーはイリアに呼び出された。
特殊化学研究班が開発した最初の人獣軍団が泰安の中隊を奇襲した時、人獣すべてを回収しきれなかった失態を告げられる。

一体で兵20人分の殺傷能力である。
泰安で人獣の残骸を手に入れた所で同じものを作り出す事は不可能だが弱点など見つけられても困る事から、アーロンに敵国の内情をスパイしろと命じる。

アーロンはミラン特殊化学研究所で行われている蛮行を心中で嘆いていた。

今回の遺体回収で入手した泰安の第六皇子羽秀をイリアはいたく気に入っていた。





人獣として覚醒した羽秀をイリアは「ハシュー」と呼んで調教した。
交わりながら快楽で調教を続けると思ってもいなかった従順さを示すようになった。
だが、あまりにも知的レベルが高く記憶が蘇ってしまいそうで不安でもあった。

イリアは言う。

「私を守れ、それがおまえの生きている意味だ」

イリアは魅力ある羽秀を手放せなくなっていた。

イリアの部下であるアーロンは軍部への忠誠心が大きく変わり
この戦争の意味がわからなくなっていた。
国民から高い税を搾り取りその金で人間までも武器に変え、
人の尊厳を無視してまで
何をしょうとしてるのか。

アーロンの兄は人獣のせいで国庫は逼迫してる。特殊化学研究班を潰すべきだと言う。
兄から泰安の情報を手に入れる代わりにこちらの情報も相手に売ったらどうか・・と言われ
瑛蓮と会うことに。

体の関係を含め、互いに探り合いながら情報のやり取りを続けるうちに二人は惹かれあっていく。

アーロンの気質がどこか羽秀に似てると感じる瑛蓮

瑛蓮はアーロンに自分の目的
『捕らえられた泰安の帝の弟で恋人だった羽秀を殺す』ことを打ち明ける

アーロンは「魂のない肉体だけでも殺すなんて出来ないだろう?」と
その場で冷静になれるのか、瑛蓮に問う。

アーロンと瑛蓮の情報交換は続けられ、ある日アーロンが
「こんな茶番はやめて、いっそ、俺と逃げないか?」と
「一緒に逃げよう、愛してるんだ瑛蓮」・・・・・・・

アーロンの告白に瑛蓮は混乱するが
罪悪感という枷で幸せも未来も望めない。

アーロンが前回渡した人獣の血液サンプルで泰安の科学者が人獣に有効な薬液を開発した、と瑛蓮から聞き、アーロンはついに羽秀の事を瑛蓮に伝える決意をする。

共に研究所へ

愛した男が無様な獣に変わり果てた姿など見たくはない。
けれど、見なければ苦しみに終わりはない

共に研究所へ行く事はアーロンの裏切り行為も発覚する。共に死を覚悟している
それでも、最後の希望の言葉を忘れない

「もし、無事に逃げ延びたら、瑛蓮の命を俺にくれ」

薬液入りの注射器を銃にセットし室内に踏み込みと


羽秀がいる

あの日と変わらない姿で

これが本当に亡骸なのか・・・・・・・


羽秀を見て「羽秀」と叫ぶ瑛蓮を連れて来たアーロンの裏切りをイリアは見抜き

「ハシュー 殺せ」と冷たく命じる

アーロンが銃でイリアを狙い、羽秀の動きを封じる

今なら撃てる。




なのに




撃てない





切ないです。すべてが切ない。

獣でありながら、そうしなければならない羽秀も
アーロンを殺そうとする羽秀に必死に叫ばなければならない瑛蓮も
愛を知らず己の欲望に忠実に生きたイリアも




瑛蓮は羽秀には撃てなかった薬液を背後から襲ってきた人獣に打ち込みます。
人獣の血液を腐らせるウィルスなので、その人獣の吐いた血液が空気感染していくか
もしくは接触感染していく

記憶が蘇った羽秀はイリアを殺しに行く

『天国で結ばれるのはおまえでいい。お前は愛を知らない可哀想な男だ。』

そう言って共に死のうとイリアに告げる羽秀

他の人獣がウィルスで死ぬと分かったら、イリアに復讐してくる。
イリアがやつざきにされるのは見たくない・・・・と


羽秀の手で終わりを迎えるイリア





戦争は終わった

特殊化学研究所が崩壊

人獣はすべて葬られた

瑛蓮は研究所を脱出し、その後医者としてアーロンと暮らす。

獣ではあったけど、最後は人としての魂で逝けた羽秀

reading02.gif


イリアが一番『獣』に近かったとは思いますが
なかなかに奥が深く読み応えのある作品でした。

長々とストーリーを書いてしまいました。
ここまで、おつき合い頂いてありがとうございます。

ヒカル的にはお薦め本です。
久々にグッと来ました。
もし、宜しかったら、この本と出会って頂きたいと思います。




コメント
この記事へのコメント
ゾンビプレイに惹かれて
おはようございますv

久しく剛先生の作品を読んでいない誠です。
この作品もスルーしちゃってました(;^_^A
でも、おもしろそうですねー。

SMチックで切なくてアンハッピー
なかなかイ~じゃないですか!

同じ本を3冊も買う大ミスしてる場合じゃないっスね(まだ言ってる…)
2009/07/13(Mon) 05:43 | URL  | 誠 #OdQiF3h2[ 編集]
Re: ゾンビプレイに惹かれて
e-244 誠さん、コンニチワ~ e-343

これは、マジ良かったデス!
久し振りにスペクタルなBL本読んだ!という感じ。
お薦めしますので、是非!

読んでて2段組の小説を読んでいるような濃さを感じましたよ。

これ、CD化されないかなーーーー、2枚組で。
ちょっと臨場感ある音でドラマチックに楽しみたいです。

剛しいらさんの作品、最近「鞭使用率」高めですね。
なにか・・心境の変化でもあったのでしょうか(笑)

コメントありがとうございましたーv-39
2009/07/13(Mon) 14:23 | URL  | hikaru #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。