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2009年09月09日 (水) | Edit |
いったい、この世の中にどれだけの本があるんだろう・・・・

その多数の中から、どれだけ「いいな」と思える本に出会えるのかな。

なーんて事を
読書家で、ついに古本屋さんまで開いてしまった少し年上の友人と話しておりました。

彼が言うには100P読んで面白くない本は読み続ける必要が無いと
あっさり、バッサリ切り捨てるそうです。
生きてるうちにあとどれだけ読めるか・・そう思うと面白くない本と向き合ってる時間は無駄なんだそうです。
この友人はジャンルに垣根が無くて
木原音瀬さんの『箱の中、檻の外』を面白かったと、BLの話とかも出来ちゃう貴重な男友だちです。

ヒカルはケチ根性のせいか、お金を払って購入した本だから、面白くない本でも勿体なくて、放り出せない・・・・・・・・(^_^;) いや、人生には無駄も必要?
なんて自分に言い訳しながら、未読の本を片っ端から読み続けております。


BLじゃ無いけど、凄く面白い本と出会いました。  

読んでる間は無我夢中で、読み終えた後も
その世界観からなかなか抜け出せなかった。


普段BLの読みやすさに慣れて、最初は、挿絵も無い文字もビッシリなこの本を読みにくく思ったのですが1巻を読み終える頃には、もう次が読みたくて読みたくて我慢できなくなっていた。

文庫なのに厚みがスゴイしお値段も新書なみ?
それでも夢中になって、この本を読み終えるまで
家事は手抜き・・・いや、これはいつもの事か(苦笑)



私は文章がヘタくそなので、その面白さを上手く伝えられないと思う。
でも、頑張って書いて見るね 



騎士(シヴァルリ)の息子 上 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)騎士(シヴァルリ)の息子 上 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)
(2004/12/18)
ロビン・ホブ鍛治 靖子

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349ページ ¥819


STORY

“技”とよばれる力を持った遠視者一族が治める六公国。そこに、継ぎの王の私生児として生まれた男の子がいた。庶子と名付けられたその子は、王の命で密かに暗殺者としての教育を受ける。折しも宿敵外島人の赤い船団による沿岸地域への襲撃が激しさを増し、六公国は次第に疲弊してゆく。王家の影として生きる宿命を背負った少年の成長と試練。魔法と陰謀が渦巻く異世界ファンタジー。


騎士(シヴァルリ)の息子 下 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)騎士(シヴァルリ)の息子 下 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)
(2004/12/18)
ロビン・ホブ鍛治 靖子

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312ページ¥777

STORY

六公国未曽有の危機に再開された“技”の訓練。庶子ゆえの禁忌を超えてフィッツも参加を許されるが、技の長はなぜか彼にむき出しの敵意をぶつけてきた。一方、継ぎの王ヴェリティは、自らを限界まで酷使して赤い船団の襲撃を防ごうとする。そんな折、ヴェリティに政略結婚の話がもちあがった。フィッツも花嫁を迎えに山の王国へ赴く一行に加わるが、彼は王から密命を受けていた。


帝王(リーガル)の陰謀 上 <ファーシーアの一族2> (創元推理文庫)帝王(リーガル)の陰謀 上 <ファーシーアの一族2> (創元推理文庫)
(2005/07/08)
ロビン・ホブ

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564ページ¥1365

STORY

好評の異世界ファンタジー!兄から継ぎの王の地位と花嫁を奪おうとしたリーガルの企みは潰えたが、フイッツは山の王国で受けた暴行と毒ですっかり身体を壊していた。そのうえ、陰謀を企んだ当の本人が大手を振って歩いていることに、彼のいらだちは募るばかり。幼馴染のモリーの存在も悩みの種だ。王に誓約した身では、恋をすることもままならぬ。一方、継ぎの王に嫁いだ山の王女は、宮廷で孤独を感じていた・・・。


帝王(リーガル)の陰謀 下 <ファーシーアの一族2> (創元推理文庫)帝王(リーガル)の陰謀 下 <ファーシーアの一族2> (創元推理文庫)
(2005/07/08)
ロビン・ホブ

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551ページ¥1365

STORY

赤い船団に捕まり溶化された人々は、感情も知性も失い獣以下の存在となる。海が穏やかになり再び賊徒の襲撃が始まった。自らの“技”も建造した艦隊も、襲撃を防ぎ切れないことに絶望したヴェリティは、伝説の旧きものに助力を乞うべく探索行に赴く決意を固める。王は体調がすぐれず継ぎの王は不在、そんな好機をリーガルが見逃すはずはなく、宮廷は不穏な空気に包まれはじめた。


真実(ヴェリティ)の帰還 上<ファーシーアの一族> (創元推理文庫)真実(ヴェリティ)の帰還 上<ファーシーアの一族3> (創元推理文庫)
(2006/02/27)
ロビン・ホブ

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676ページ¥1500

STORY

王位に野心を燃やすリーガルにとらえられたフィッツ。命はとりとめたが、払った犠牲はあまりに大きかった。一方バックキープでは、王は殺され、継ぎの王は行方知れず。身の危険を感じた継ぎの王妃は、間一髪でリーガルの魔手を逃れて旅立ったものの、従うは道化ただひとり。王位は簒奪者の手におちた。フィッツはリーガルに復讐すべく、狼を伴い単身内陸の地を目指すのだが…。


真実(ヴェリティ)の帰還 下<ファーシーアの一族> (創元推理文庫)真実(ヴェリティ)の帰還 下<ファーシーアの一族3> (創元推理文庫)
(2006/02/27)
ロビン・ホブ

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658ページ¥1500

STORY

命をとりとめたフィッツは、死んだと思われていることを利用してリーガルに復讐すべく、絆を結んだ狼だけを伴い、単身内陸の地を目指す。だがそこに待ち受けていたのは……。リーガルの罠からフィッツを救ったのは、行方不明となっているヴェリティの圧倒的な“技”の力だった。“わがもとへ来よ”ヴェリティの呼びかけに、応えようとするフィッツ。一方、彼を捨てたはずの恋人は、密かに娘を産んでいた。このままでは自分の幼い娘が、後継者争いに巻き込まれる。フィッツは王を見つけ、六公国を救うことができるのか? 圧倒的なスケールと驚愕の結末。〈ファーシーアの一族〉三部作ついにクライマックス。


 reading02.gif  ネタバレ80%です。OK?では続きからドウゾ





ファンタジーといえば、魔法やドラゴンそして華やかな王宮?
と脳裏に浮かぶのですが
この物語は、ちと違うみたいです。

主人公は子どもの頃は深い孤独と共にあり、
大人になったらいつも身も心も満身創痍でボロボロ
弱音も吐けば悪態もつく
決してヒーローなんて呼べるものじゃありません。
運命に突き動かされて、もがき苦しみながらも前に進んでいきます。


私が今まで思い描いていたファンタジー観がとてもお粗末なモノだったと気付かされました。

とにかく、重厚!この方の文章は凄いです。質感があるんです。

城壁の石の冷たさ、とか、川の音、お茶の湯気や、炎の熱、血の臭いやオノの重さ、皮の手触り

そんなものが、こう・・・リアルに五感を刺激してくるんです。こんなの初めてです。




ファーシーア一族に伝わる能力で「技」というのがある。
これは、テレパシーのようなもので、距離に関係なく意思が伝達される。
強力な術者は相手の記憶や意思を操作したり情報を盗む事もでき
力を奪ったり、攻撃したり出来ます。(念の戦い)

遠くから愛する人を捜し当て、見守る事も出来るその力があるのに
主人公は、愛する者の姿を見たいと思うその心を自制しなければならない
同じ技を使う者に愛する人の居場所(情報)が盗まれ危険にさらしてしまうから
眠らず、思考に厚い壁を築き精神的過酷な戦いが強いられます。

主人公にはこの能力の他に母親の血の影響か
「気」の能力も兼ね備えていた。
「気」とは動物と絆を結び感覚を共にする能力で、
主人公は犬など動物の目を通して、回りを見たり、
犬の嗅覚や耳を利用して、危険があるのか察知する事が出来る。
この「気」の能力は国では獣の魔法として忌み嫌われていた。

ファーシーア一族には「技」の能力しか継承されないが、
二つの能力を持つ主人公はこの力をどのように利用していくのか・・・・・・
そこが読み所です。




ファーシーア一族の納める『六公国』と呼ばれる国があり
その名の通り、6つの国が集まって形成されている。
イメージは中世ヨーロッパの海岸線にある国かな?

王家の城はバックキープという所にあります。

王の名はシュルード  (主人公の祖父)

第一王子がシヴァルリ (主人公の父)

第二王子がヴェリティ (叔父)

第三王子がリーガル  (叔父)

主人公は世継ぎの王シヴァルリの庶子(私生児)として6歳の時、
貧しさのため母親から引き離されて、祖父に城に連れて来られます。

主人公には名前も無いし6歳より以前の記憶が無い。
この件に関しては今回は明かされる事が無かったので、
主人公と母親の関係は、次回シリーズへの伏線になっているのかも知れません。

6歳の子をシヴァルリ王の臣であるブリッチという男が面倒を見ることになり
ブリッチは少年の事をフィッツ(庶子=私生児)と名付け
犬や馬と一緒に廐舎で育てます。

歓迎されない私生児のため王の血をひくがこのような扱いなのです。

廐舎で動物たちの世話をするブリッチにとっても
6歳のフィッツを預けられ、困惑したと思います。
しかし、彼は慣れないながらもフィッツの存在を受け入れ愛情深く守っていきます。


継ぎの王シヴァルリと妃ペイシェンスの間には子どもが授からず
フィッツの存在が醜聞となったシヴァルリは王位継承権を捨て
フィッツとは一度も会う事なくペイシェンスと共に隠凄し、その地で何者かに暗殺されます。 


そんなわけで、たった6歳の子が誰も知らない環境の中へ放り出され
容姿は子どもの頃のシヴァルリによく似ていたせいか
人々の好奇な目にさらされ、誰にも顧みられることなく、
犬のみを友として孤独を抱え成長して行きます。
この頃からフィッツは無意識に動物と心を通わせています。


ある日、城を訪れる人々の喧騒をさけて、港の方まで足を伸ばしたフィッツは町の子ども達と出会い遊び回り自由を満喫していた。そして、その中で後に最愛の女性となるモリーと出会う。
大人になってから、モリーと愛し合い結婚を望み、子どもまで出来るのですが、
この二人は幸せになれません。

王のシュルードは私生児の存在を
王家の血筋でありながら王家に属さない者
その用途は人質交換、政略結婚、裏の仕事、武力による外交・・・・
と考えた結果
王はフィッツに生活と必要な後ろ盾を与え居場所も与え
そのかわり、王に絶対の忠誠を誓わせ
暗殺者として訓練し危険な任務に就かせます。


そして、このシリーズを最後まで悩ます事件が起こる。

『赤い船団』と呼ばれる賊徒が海沿いの町や村を襲い出したのである。
彼らの目的はいったい何なのか・・・・・

民を人質にとり
金を払えば人質を死体として返す。
金を拒否すれば人質は返す。
その返された人質は熔化された者。

熔化された者とは人であるが人の繋がりを失ったもの。

私のイメージではゾンビですよ。ゾンビ!
肉を求めて彷徨ってます。

次から次と村が襲われ民が殺され、人質となった者は熔化されていく


世継ぎの王となったヴェリティは国のため『技』を使って『赤い船団』による被害を少しでもくい止めようとしている。その精神疲労は相当のものでヴェリティの体力を削いでいる。

ファーシーア一族でありながら第三の王子リーガルにそのような力はなくリーガルは
虎視眈々と王座への野望を募らせていた。

フィッツとヴェリティの存在が次第に邪魔になって来たリーガルは黒い計画を立てる。

『赤い船団』の事件に王座への勢力争いが絡まってくる。


『技』の師であるガレンはリーガルと結びつき、フィッツを傷つけヴェリティを裏切る。 
ファーシーア一族の中から『技』の能力の高いものを集めガレンは訓練し『技』の連を作り上げた。
フィッツは、その連から憎悪される対象となり、後に『技』による念の攻撃を受けて苦しめられる。

『赤い船団』に襲われ次々と熔化が増えて人々の心が暗く沈む時
ヴェリティの結婚話が持ち上がり
リーガルが探したという婚約者は山の王国の王女ケトリッケン。
王女を迎えに行く行列の旅に加わったフィッツは
山の国でリーガルの企みによって毒をもられ死にそうになるが
なんとか回復してバックキープに戻ると
ヴェリティは国を救うため『伝説の旧きもの』を探す旅に出てしまう。

継ぎの王が不在になるやリーガルは父王シュルードを薬漬けにし意思を弱らせ
己の欲するままに権力を振りかざす。
旅の途中ヴェリティは死んだという都合のいい知らせを伝達し王座につこうとする時
ヴェリティの妃ケトリッケンの妊娠を知り、今度はその子どもの命が危険になる事から
フィッツは妃ケトリッケンを山の国へ逃亡させるがそこにも裏切り者がいて困難な逃亡となった。

リーガルの命令で、『技』の連は王の力を奪い取ってしまう。

王の命を奪った『技』の術者をフィッツは許せなく、大勢の人が目撃する場で殺害してしまう。

技による殺人には証拠がなくフィッツは囚われ拷問にかけられ、死んでしまう。

この頃、フィッツは狼(ナイトアイズ)と強い絆を結んでいた。

この狼に助けられフィッツは蘇生し、リーガルに復讐しに行くのですが、それはうまくいかず
遠くから『技』の力を使ってヴェリティが自分を呼んでいる事に気付き
狼(ナイトアイズ)と共にヴェリティ探索の旅に出ます。

死んだと思っていたフィッツが生きている事を知ったリーガルは技の連を使い
彼を執拗に追い掛けて行く。

背中に矢を受けながらも、ヴェリティに向かって進んでいくフィッツ。

王の道化の存在や暗殺の師であるジェイド、いつも傷の手当てをしてくれたブリッチ
そして、モリー、他にもたくさんの存在がフィッツを悩ませ助けてくれます。
なかでも
絆を結んだ高貴な狼ナイトアイズはフィッツの最高のパートナーです。

ヴェリティにようやく逢えたフィッツは・・・・・・・・・・・・・クライマックスです。

『赤い船団』にバックキープまで攻められ、
フィッツはリーガルに追いつかれ、

そして逆転劇の開始です。



ヴェリティの探し求めていた「旧きもの」とは・・・・・・

ここまでにしておきます。


一度死んだフィッツはモリーとその子どもの元へ行く事も出来ず
狼ナイトアイズとともにあります。

モリーと子どもを守ってるのは、ブリッチ
モリーはブリッチと・・・・・・・


かなり大雑把ですが、こんな感じです。

物語の展開が早くてあの厚さなのに飽きなかった。


全ては国を守るため

でも、最後の所に来て、国は守れたけど
あんなに苦労してるのに
誰一人、自分が望んだ幸せを掴めないのです。

安易なハッピーエンドじゃなくて良かった。

この結末があるからこそ、心に刻み込まれる物語だと思います。

これは、続いているようで、次のシリーズではフィッツの子どもが登場してるようです。
日本版はまだ出ていないようですが、出たら絶対買うゾ!

 ロビン・ホブさんは凄い!hakusyu.gif

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